君の心に、避雷針型ピカチュウ
仕事で怒られることなんか、しょっちゅうあると思う。その度に心の中のデスノートに名前を書いては、小声で「削除削除削除」と言い、俺の中の夜神月が暴走する。みんなも一冊はデスノート持ってるよね?道徳の授業でたまになかった?心のノート。あれです。令和の時代はあれデスノートなんですよ実は。
理不尽なことで怒られ、言ってもいないことを言ったと言われ、終いには他人のミスを自分のせいにされるお前たち。あぁ、なんて愚かなんだ。アーニャ、仕事嫌い。
そんなお前らに朗報だ。俺はあることで仕事の効率が良くなって、怒られている事なんて微塵も気にならなくなった。教えてやる。スーツを着ている業種の男性ならば誰でも使えるこの奥義。
ネクタイをピカチュウにしろ。
するとどうだ。
「お前は何回言ったらわかるんだ!!!いい加減に覚えろよ!!!」
「(俺のネクタイには可愛いピカチュウがニッコリとお前を見つめているのに、お前は何を本気になって怒っているんだ?行け!ピカチュウ。ボルテッカー!!!!!)はい、申し訳ありません。」
最高だ。俺の代わりにピカチュウがやつに仕返しをしてくれる。バカ丸出し。ペカ!ペカペカペーペカペッカ!!!ペカペ、ペカペカペカッチュ(笑)
「これ、やっといてって言ったよね?なんでまだ終わってないの?こんなこと小学生でもできるけど」
「(じゃあ小学生に頼めよ。その辺の公園で小学生にお願いしてこいや。できねぇから俺に頼んだんだろ?俺のスペック信じたお前の責任だろ。ペカ(嘲笑)ペカペカペカ、ペカッチュペカペカペ(威圧))申し訳ありませんでした。」
ピカチュウも一緒に馬鹿にしてくれる。俺たちのビジネスパートナーピカチュウ。きっと名探偵ピカチュウはこの事を伝えたかったんだな。人それぞれの心の中にピカチュウを宿すことによって、全ての事象は0へと還元されるのだ。
俺のピカチュウは避雷針型だ。カミナリの様に落ちる上司の怒りも、電気タイプを無効にするかのように、無かったことにしてくれる。
あと普通に可愛い。気持ちが上がるぞ。買ったばかりの服、新しい香水、おろしたてのブーツ、そしてネクタイで暗黒微笑しているピカチュウ。人生は美しいんだ。ピカチュウは眼鏡の様な存在だ。ぼやけてよく見えない俺たちの行く末を、ハッキリとした目標へと変えて、人生に彩りを与えてくれる。
ポケモンを観たことのない人も、ピカチュウなら知っているだろう。あんなに可愛い黄色い生物は他に居ないぞ。
ネットビジネスの講義だとか、メンタリストDaigoの YouTubeを見るよりも先にやるべきことがあるだろう。そんな時間をかけずとも、すぐに人生うまくいく方法があるんだよ。
ネクタイをピカチュウにしろ。