小トロは何処へ行った

この話はかなりしょうもない。今までもかなりしょうもなかったと思うが今回は軍を抜くしょうもなさだ。上司のありがとうと言うたびにありが10匹とか言ってくるクソみたいなネタと同じレベル。お前30過ぎて何言ってんの？？？って言いたい気持ちを抑えてる俺と同じ気持ちを味わってもらおうか。

小学校の頃か。俺はめちゃめちゃ寿司が好きだった。何か祝い事があるたび寿司をねだった。中でもマグロは格別。俺の中のマグロはもう神格に近いほどの存在で、赤身を見ては頭を垂る様な子供だった。三食マグロでも構わないし、もはや俺がマグロになりたいくらいだ。

ある日、運動会が終わった後、何が食べたいか聞かれコンマ1秒で寿司と答え、家族で回転寿司を食べに行くことになった。あぁ、マグロ。いま、会いにゆきます。

入店してすぐに見える回る寿司たち。何かいけないものを見ているような気がして少し顔を背ける。艶めく寿司たち、中央に構える大将。ここは大人のテーマパーク、SUSHIYA。席に座り各々の食べたい寿司を取ったり注文していく中で、俺はいつものようにマグロの赤身を連打。美味しい美味しいと馬鹿みたいに食べてた途中、回る寿司の中に一際目立つ煌びやかな皿に乗ったピンク色の寿司が見えた。

ほほう。貴様、名をなんと申す。

名を、「大トロ」と言うらしい。

大トロ？殿？？？絶対にうまい。サイズは大きくないのに大トロ。つまり旨さが大って事やろ？？？(IQ3)(チンパン)ほーーーーーーーん、いっちょオイラが食べてやろうかいな？

わーーーーーーーーーい

パクリ

なんだこれ、、、、、、今までの寿司はただのお遊び、野球の始球式。観たくもない芸能人のヘナチョココロコロボールと一緒。なんだあれ。あれ誰に需要あんだよ。貞子の豪速球とかアイドルのきっしょい玉投げとか、いい加減にしろ。お前ら消費税アップな。異論は認めない。

それに比べてこのOOTORO。ダルビッシュ全盛期だろ。茂野五郎のジャイロボール並みに口の中で美味いが回り出すし俺のキャッチャーミットにぶっ刺さたわ。絶対帽子落とすしなんかわけわからん「んにゃぁぁぁぁあああああ！！」って叫び出すしいかれてるよなアイツ。そんなレベル。

ありえんほどに美味い。いや、旨い。なんかこっちの漢字の方が合う気がする。完全こっち。うん。グルメっぽいやんな。多目的トイレって感じするやん？

そんでメニュー見るなりびっくらこいた。中トロなんてもんもある。まぁ、中だし、別に食わんけど。俺は大トロ食ったんだ。舐めんな。

ここで一つの疑問が生じた。

小トロは？？？？？？？？？？？？

純粋な子供だったあの頃、俺は確実に小トロは存在すると考えた。

大人は隠してる。確信した。大トロなんて存在を今まで知らなかった。そして今、メニューに中トロもある。

ならばなぜ、小トロがない？答えは簡単だ。食べられたくないからに決まっている。俺の中のコナンがあれれ〜〜(IQ3)ってあのキモい声で叫んでる。ふん、これはいわゆる常連にしか出さない裏メニュー。しかし俺は気がついた、小トロという存在に。ふん、ふん、ふん。

めっちゃドヤ顔で紙に書いた。しょーとろ。今でも覚えている。鮮明な黒歴史。

へいお待ち！

なんでかわからんが玉子が出てきた。

小トロは何処へ行った？？？